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こんな妹は好きですか?

  1. 名無しさん@閑古鳥 2004/06/22(火) 23:30:00
    632 名前:こんな妹は好きですか? :04/06/22 23:30 ID:JnEB68d8
    少女はキャンパスを早足で突き進んでいた。
    周りの人々は皆振り返っては、彼女を見たまま凍り付いた様に動きを止めてしまっている。
    こよみ学園中等部の制服に身を包み、ポニーテールに纏めた髪を振り乱したその姿から確かな殺気が溢れ出ていたからである。
    ここはこよみ学園高等部の敷地内ではあったが、中等部の生徒がいる事自体はさほど珍しくはない。
    しかし今ここにいる少女、正確には彼女を覆う斬りつけるような殺気に関しては全く話は別なのである。
    そして少女の手にある凶器―保健室から持ち出した一振りの日本刀―が人々の畏怖を確かなものにしているのだ。
    下手に話しかけると自分まで殺されかねない―少女を遠巻きにしたまま誰もが動き出せずにいた。
    臆病な野次馬達には目もくれず、少女はひたすらに探し続けた。自分が愛して止まない"お兄ちゃん"と自分から彼を取り上げた憎むべき女性とを。
    執念の賜物なのか、程なくして少女の両瞳は標的の姿、話し込んでいる男女を捉えていた。
    「見付けた……!」
    自らをも焼き尽くしかねない嫉妬に駆られながら、刀の柄を握り締めて真っ直ぐに歩み寄っていった。

    『アイツサエイナケレバ……』
    お兄ちゃんの笑顔も、お兄ちゃんの日常も、お兄ちゃんの心も、あいつに奪われてしまった……!
    向こうで「お兄ちゃん」と談笑している眼鏡をかけた女……あいつがお兄ちゃんを奪っていったんだ!

    少女の満たされない思いが怒りと殺意になって今まさに罪も無い女性に叩きつけられようとしていた。


    633 名前:こんな妹は好きですか? :04/06/22 23:30 ID:JnEB68d8
    「お兄ちゃん待っててね…今そいつを殺すから……」
    夢でも見ているかの様に独り囁くと、刀の鞘を払って逃すまいとばかりに女性を見据える。
    鞘が地面に落ちる音に気付いて女性が振り向くと、白刃の形をした殺意が佇んでいた。
    「……!?」
    不意に二人の目が合ってしまう。同時に眼鏡越しに歪んだ激情が女性に襲い掛かる。
    狂気を孕んだ悪意と殺意に射すくめられた様に眼を見開いたまま身動きが取れなくなってしまった。
    立ち向かう事も逃げ出す事も出来ずに、微かに震えたまま突っ立っている事しか出来ない。
    これが邪視というものなのか、実物より先に視線の刃で女性は斬り殺されてしまったのである。
    既に女性は気付いてしまっていた。このままだと自分はどんな運命を辿ってしまうのかと。
    いや、どんなに鈍感な者でも気付かざるを得ないだろう。
    残酷な薄笑いを浮かべた少女が刃物を構えてすぐ傍まで近寄ってきていたのだ。
    鮮血を思わせる緋い唇を一舐めすると、少女は微笑みかけながら切っ先を向けた。
    「動いちゃ駄目ですよ…それてしまいますからね……」
    拙劣な冗談に誰も笑おうとはしなかった。洒落にならない状況を誰も打開できない。
    「この女…マジであぶねーぞ……」
    「誰か止めろよ……」
    「お前が行けよ……」
    「おい、誰かが動いたぞ!」
    「やべぇ!あいつまで殺されちまうぞ!」


    634 名前:こんな妹は好きですか? :04/06/22 23:31 ID:JnEB68d8
    誰一人動けずにいる中、ようやく「お兄ちゃん」が我に返ったのだ。
    女性を白刃から庇う様に回り込むと、途端に少女の口元から微笑みが消えた。
    「どうして庇うの……?」
    怒気と失望を孕んだその表情は少年には何故か泣き出しそうに見えた。
    「どいてよお兄ちゃん…その女殺すから……」
    いつになく低い声に少年の背中はいつの間にか冷や汗でじっとりとずぶ濡れていた。
    それでも奥歯を噛み締めると、気圧されまいと少女を見つめ返す。
    「冗談じゃない…これじゃおまえが人殺しになっちまうぞ」
    意を決した少年は一歩、また一歩と少女に近づいていく。
    両手を広げて近寄ってくる「お兄ちゃん」を前に、少女は必死に気力を振り絞った。
    「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」
    「だめだ!」
    怒鳴りつけるなり一息に少女を抱き締めると、刀が地面に落ちる音が少年の耳に微かに響いた。
    「殺しちゃ駄目だ…お前のこと、嫌いになっちまうぞ……」
    少女のか弱い肩が儚げに震えだす。少年は抱き締める手にさらに力を込めた。
    「嫌いにさせないでくれ……!」
    不意に見開かれた少女の目から雫が滴り落ちる。
    抱き締め返して兄の体温を全身で受け止めると、抑えていた感情が一気に迸った。
    「やだぁ…嫌いになっちゃやだぁ……!」
    号泣と共に張り詰めていた想いが解き放たれていく。もはや少女から負の感情は消え去っていた。
    「お兄ちゃん…やよいのこと…嫌いにならないで……!」


    635 名前:こんな妹は好きですか? :04/06/22 23:32 ID:JnEB68d8
    「カァートッッ!!OKでっす!」
    「はぁ…OKっすか……」
    全身から力が抜けていく。どうにか上手くいったようだ。
    「どうしたの?演技に満足できなかった?」
    上目遣いでやよいママが問い掛けてきた。……ああっ、胸が当たってる!
    「いんや、失敗してなきゃそれでいいよ」
    ていうか、これでリテイク食らったら目も当てられないよな。
    あ、監督さんが近寄ってくる。
    「三世院先生が推薦するだけの事はあったな。なかなか堂に入っていたじゃないか」
    「…そりゃどーも。サド部の前にエイケンの顧問をやってた縁で自主制作の映画に出る事になった三世院先生に誘われた時はびっくりしたモンでしたよ」
    「誰かに説明しているのかい?…なんか微妙に間違えてる気がするし」
    「それはそうと今更だけど何で三世院先生が妹役なんスか?」
    「ナニィ!綺麗な年上の女性に"お兄ちゃん"と呼ばれる萌えがお前には分からないのか!?」
    ……いくら綺麗でも刃物片手にお兄ちゃんと言われて萌えるのかよアンタ!?
    「あらあら、年上は無いんじゃないの?十七歳だから年子の妹役でも問題ないでしょ?」
    「三世院先生…そ、そーいえばそーでしたねー、いやいい感じでしたですよハイ」
    監督さん…目が泳いでるぞ……
    「あ、明日打ち上げやりますんで是非おいで下さい。……さあ撤収撤収!」
    すげえ…あっという間に片付けやがった……


    636 名前:こんな妹は好きですか? :04/06/22 23:34 ID:JnEB68d8
    「お兄ちゃん…いつまでやよいママに抱きついてるの?」
    おわっ、みなの事すっかり忘れてた!
    「…どうせみなはぺったんこですよぉ……」
    た、確かに同じ中等部の制服でもやよいママだとポンキュッポンだわパッツンパッツンだわ。
    「ていうか大丈夫かみな?この眼鏡、度が入っているんじゃないか?」
    高等部の制服と言い、なんかピシッとしてていい感じなんだけどな。
    「うん、大丈夫!…でもなんでふみつきさんがやらなかったの?」
    「九龍の奴と一緒に電車に乗るんだとさ。何しに行ったんだか…まあみながいたから助かったけどな。礼と言っちゃなんだがまたモデルやってやるからさ」
    ……こないだみたいに全部見せろって言われたら困るけどな。
    「変なヨガのポーズとか取っちゃやだよ。あの時結局何にも出来なかったんだから」
    うーん、ビキニパンツに札束(ペソとかリラとか)突っ込んで踊ったのはまずかったか。
    「分かった分かった、金が貯まったらワックストラックスで奢ってやるから」
    「あら、こないだたっぷりお小遣いあげたじゃないの」
    「やよいママ…小判でくれても使えねえっつーの!」
    千両箱に「持参金」なんて付箋が付いてたら尚更だよなあ…うかつに使えねえじゃんかよ。
    「…で、いつになったらお兄ちゃんは離れるの?」
    げっ、みなが怒ってる……ていうかやよいママが全然離してくれないんだけど。
    「もう、みなも抱きついちゃうんだから!」
    おいコラ、どーすんだよそんなに二人掛かりで抱きつかれて……
    「「お兄ちゃん、だーいすき!」」
    こんなこと言われたら俺、駄目になっちまうよ……
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