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  1. 名無しさん@閑古鳥 --/--/--(--) --:--:--
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  1. 閑古鳥の巣 --/--/--(--) --:--:--
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  1. 名無しさん@閑古鳥 2003/07/07(月) 00:34:00
    629 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/07/07(月) 00:34 ID:0Czd40oG
     破壊され、炎上する家の周りを、重武装の兵士十数人が取り囲んでいる。
    「バッドカルマよりオメガ3rd。内部に侵入し目標の状況を確認せよ」
    「3rdリーダー、了解。侵入の後、目標の状況を確認します」
     突撃小銃、短機関銃を構え、四人の兵士が玄関へ向かう。
    「3rd-4、先行」
    「了解。3rd-4、先行します」
     "3rd-4"と呼ばれた兵士が、慎重に玄関ドアに手を掛ける。その瞬間!

     どっ! ごおぉぉぉぉぉんっ!

     爆音と共に玄関が爆発し、兵士四人もろ共吹き飛んだ。
     そして、濛々たる煙の中から姿を現したのは、二の舞きさらぎ。
    「……ポセイドン。『三巳』発射」
     きさらぎが、囁く様に「自立式多目的移動砲台 ポセイドン」へと命令を下すと、
    「yes,master」
     という機会音声(マシンヴォイス)の返事と共に全身のハッチが開き、

     しゅぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱっ!

    『対人追尾誘導弾 三巳(さんし)』が一斉に発射された。

     どん! どどど、どっどどどぉぉぉぉぉん!!

     狙いを定めた『三巳』が、的確に兵士達を吹き飛ばしていく。
     数瞬後には、物言わぬ肉塊となった兵士達を、燃え盛る炎が照らしていた。

    「……ロプロス、ターゲットロック……」
    「ピィッ!」
    「……GO……」
     周囲を沈黙化させたきさらぎが、続けて「広域思念誘導銃座 ロプロス」に命令を下す。
     今この瞬間、この場所を狙っている狙撃兵を排除するために、六機のロプロスが飛び立っていった。

    630 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/07/07(月) 00:35 ID:0Czd40oG
    「……皆さん、終わりました。もう出て来ても、いいですよ……」
     きさらぎが、破壊され見る影も無くなった玄関の奥に声を掛けると、
    その家の住人である、三世院やよい、五箇条さつき、四天王うづき、一文字むつき、
    そして、むつきに背負われてこの家の主である仁歳チトセが姿を現した。
    「きさらぎさん、どう?」
    「……付近の障害はすべて沈黙。現在長射程武器を排除中……」
     師走町のホログラフマップを展開しながら、きさらぎが状況を説明する。
    「……衛星からのデータだと、障害は……三重の輪形陣を構成……しているようです……」
     マップに、家を中心とした半径100m・300m・500mの三重の円が、赤いラインで描かれた。

     1990年代、天才少年集団「アルケミースターズ」の手によって完成した、光量子コンピューター「クリシス」。
     その「クリシス」の未来予測によると、数年の内に「根源的破滅をもたらす者」が現れ地球に未曾有うの危機が訪れるという。
     「アルケミースターズ」の警告により、全世界規模で「破滅招来体」への対策が進む中、
    「クリシス」が再び「破滅招来体を導く者」の存在を予測する。
     それが、「仁歳チトセ」であった。

     日本国統幕本部長は、自身の直轄不正規戦部隊「オメガ」に、「仁歳チトセ」の処理を命令。
     「オメガ」は深夜に仁歳家を急襲、抵抗も無く作戦は成功、のはずであった。しかし……。

    631 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/07/07(月) 00:36 ID:0Czd40oG
    「子供一人に大袈裟なこった」
    「それだけ、チトセクンの存在を恐れているということよ」
     さつきの、誰に聞かせるわけでもない呟きに、やよいが厳しい表情で答えた。
    「……やよいさん、本当に、チトセさんは……」
     不安を抑えきれないむつきが、やよいに尋ねる。むつきにはチトセがそんな危険な存在だと、どうしても思えないのだ。
    「心配しなくていいわ、むつきさん。これは絶対何かの間違いだから。
    大体、そんなに危ないモノなら、私が気付かないはず無いでしょう?」
    「そう言われてみれば、そうですね」
     笑顔で答えるやよいの言葉に、むつきも少しだけ安心する。
    「じゅあ、なんでチトセちゃんが狙われるの~?」
    「……おそらく、チトセさんを邪魔に思う存在が……いるのでしょう……」
    「そいつがこんな大袈裟な罠を仕掛けたってか? 何モンなんだ、そいつぁ」
    「わからないけど……相当大きな相手でしょうね。なにせ『クリシス』を操れるんだから」
    「!……やよいさん……」
     きさらぎの声にやよいがマップを見ると、赤い円がじりじりと狭まってきていた。
    「ぐずぐずしてられないようね」
    「どーすんだ? やよい」
    「あら、もちろん、一点突破よ。そうね……ココを攻めましょう」
     やよいが指差す先には、兵士を示す光点が密集していた。
    「でもそこだと、兵隊さんが多そうですけど……」
    「そ。そこが狙い目ね」
    「……奇襲ですか? 防御が堅い所ほど、油断がある……と」
    「それもあるけど……別の理由かな」
    「別の~?」
    「……おイタをする悪い子には、しっかりお仕置きをしてあげなきゃね。
    私達に手を出すのがどういうことか、思い知らせてあげるわ……」
     そう話すやよいの目は、獲物を狙う鷹の様に輝いていた。

    632 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/07/07(月) 00:38 ID:0Czd40oG
    「さつきさん、私と一緒に先行して」
    「おっしゃ、まかせろ」
    「きさらぎさんは後方から援護を」
    「……はい、わかりました……」
    「うづきさん、護りは任せたわよ」
    「おっけ-だよ~ん! うづきの"光の翼"なら、ばずーか砲だって止めちゃうよ!」
    「後は、むつきさん。チトセ君のことは、あなたに任せるから」
    「はいっ! むつきの全存在にかけて、チトセさんはお守りします!」
     背中で眠っているチトセの顔を見ながら、むつきは決意を込めて返事をした。

     数日前からチトセは眠り続けていた。
     そして、不思議な事に身体が小さな子供の様に変化し、代謝機能も低下し現在はほぼ仮死状態といった感じになっている。
     それはある意味、羽ばたく前の「蛹」の様でもあった。

    「輪形陣を抜ければ、七転さんがこれからのことを手配してくれているわ。
    私達は、決して孤立しているわけじゃない」
     やよいの言葉に、全員が頷く。
    「だから、真実がわかるまで必ず、チトセ君を護り切るわよ。いいわね!」
    「「「「はいっ!」」」」
     皆の力強い返事に熱いものを感じながら、やよいは叫んだ。
    「では……行動、開始っ!」

    633 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/07/07(月) 00:38 ID:0Czd40oG
    「……内輪・中輪はすでに崩壊! 現在外輪部にて交戦中、しかし、押されています!」
    「損耗率は60%を越えました! 防衛線が維持できません!」
     不正規戦部隊「オメガ」指令本部では、オペレーターの悲鳴が響いている。
    「く、ぐうぅぅ、ま、まさか民間人に遅れをとるとは……信じられん……」
     司令官らしき男が、冷や汗を流しながら戦況を示すスクリーンを見ていた。
    「だから言ったんですよ。数だけ揃えても意味がない、と」
     と、その後ろに立っていた二十歳にも満たないような少年が、微笑を浮かべながら司令官に語りかける。
    「く、九龍(くーろん)殿……」
    「作戦は失敗です。早めに撤収した方がよろしいかと……」
    「な、何を。まだこちらの戦力は残っています。すぐに追撃を……」
     司令官の言葉に、九龍はやれやれといった感じで首を振る。
    「負け将棋の引き際の悪さ、ですね。これ以上損害を増やすおつもりですか?」
     すっ、と司令官の前に移動した九龍が、右手を司令官の心臓の辺りに当てる。
    「あなたはお疲れのようだ。休息を差し上げましょう……永遠のね」
    「なっ!」
     司令官の目が驚愕に見開いた瞬間!

     どんっ!

     と、音を立てて司令官の身体が吹き飛び、壁にぶつかって崩れ落ちる。
     外からは見えないが、司令官の心臓は潰れていた。……即死である。
    「副官はいますか?」
    「はっ、ここに」
    「これからはあなたがこの部隊の指揮官です」
    「わかりました!」
    「では、部隊を撤収させて下さい」
    「了解!」
     九龍に敬礼を返すと、新しい司令官は通信士に命令を伝えた。
    「全部隊に伝達! 作戦は終了、直ちに撤収せよ!」
    「了解! 作戦は終了した、全部隊は直ちに撤収せよ、繰り返す……」

    634 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/07/07(月) 00:39 ID:0Czd40oG
    「……このまま逃がしても、良いのですか?」
     壁際の椅子に座っていた女性が、九龍に尋ねた。
    「まだ時間はあります。しばらくは鬼ごっこを楽しむのも良いものですよ。
    いずれにせよ彼等は逃げられないのですから」
    「余裕ですね。まぁカンナは、きーちゃんと決着がつけられれば、それで良いんですけど」
    「心配せずとも、ボクが最高の舞台をセッティングしてあげますよ。
    そう、そこのお二人もね」
    「……お兄ちゃん……」
    「ちーちゃん……」
     九龍が視線を向けた先には二人の女性、「六祭みなづき」と「八桜はづき」が、
    感情を失くした様な表情でスクリーンを見つめている。
    「あなた達はチトセを追い込むための手駒です。最良のタイミングで投入してあげますよ。
    さぁ、ボク達もそろそろ戻りましょう。みなづきさん、はづきさん、ついて来なさい」
     九龍の言葉に操られるように、みなとはづきは、後をついて歩き出した。
     カンナもそれに続き、四人は揃って、夜の闇の中に去っていったのである。

    『チトセ、キミの中の「太陽の石」とボクの「月の石」は互いに引き合うんだ。
    だからどんなにうまく隠れようとも、ボクからは逃げられないんだよ。
    裏切り者のキミはボクがこの手で始末してあげる。そして、返してもらうよ……むつきを!』


     こうして数々の謎をはらみながら、チトセ達の真実を求めた、長い長い逃亡と戦いの日々が始まったのだ。
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