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  1. 閑古鳥の巣 --/--/--(--) --:--:--
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きさらぎの罠!せまりくる触手

  1. 名無しさん@閑古鳥 2003/10/10(金) 01:33:00
    417 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/10(金) 01:33 ID:3w0+lpYa
    「あの……本当に大丈夫ですよね?」
    「はい。心配しないでください。今すぐ祓いますね。」
    香の匂いが狭い室内に充満する。
    こよみ学園保険医にしてトナミ流17代目、三千院やよいはこうして、祓い物の依頼を受けることもある。
    最も、この仕事は以前お世話になったこよみ神社の宮司から頼まれたモノだが。
    ……気をひきしめなくっちゃね……
    おいてあった愛刀を手にとる。妙に落ち着いた。
    「それでは、これより除礼を行ないます。」
    「は、はぃ……」
    水木しげるのマンガにでてきそうなサラリーマン風の男はうなずき、部屋の隅に下がった。
    彼の家族もそれにならう。
    「では……」
    やよいは刀を置き、祓い棒を構える。
    シ──ン……静寂が空間を支配する。
    その静寂を蹴破ったのはバリバリバリ、というイヤな音だった。
    「こ、これは……」
    「大丈夫です。ただのラップ音ですから!」
    ……………いた!!
    やよいは切っ先を部屋のすみに向けた。

    418 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/10(金) 01:35 ID:3w0+lpYa
    「大人しく戻りなさい!あなたのいるべき場所はここじゃないわ!」
    ギリギリギリギリ!!
    音は多少変わったが、大人しくなる様子はなかった。
    「あなたにはまだ帰る場所があるわ!こんなにうれしいコトはないはずよ……」
    ザクッ
    見るとやよいの持っていた祓い棒は真ん中辺りで真っ二つにされていた。
    「そう……そういうことなら……」
    やよいは置いてあった日本刀──小業物・祓霊に手を伸ばす。
    「来なさい!」
    グゥルルルルルゥ!
    機械的なラップ音が不意に猛獣の叫びのようにかわった。イヤな感じの風が部屋に吹き始める。
    「祓いたまえ…清めたまえ……」
    やよいは口のなかで呪文のように唱えた。自らの感覚がとぎすまされているそれは、スケルトンカラーの鉛筆削り、とでもいうのか。不思議な感じではある。
    次第にもやもやしている霊体がうすらうすらではあるが姿形が見えるようになってきた。
    「……犬?」
    目をぱちくりさせるやよいを見て好機を悟ったのか、犬はやよいに向かって突進してきた。
    「こっちよ!」


    419 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/10(金) 01:35 ID:3w0+lpYa
    人間が発する言葉には言霊がこめられている。
    人を罵倒する言葉や人を感動させる言葉では自然とこの言霊が強くなるため、霊体でも多少の差はあれども聞き取れる。
    もし、人を罵倒する言葉だけが聞こえる空間に存在したら…………
    やよいをはじめ、言霊を自由に使い分けれる人間というのはこの恐ろしさにしばしば畏怖する。
    だから。だからこそ。
    やよいは哀れな彼らを正しい方向へと導きたかった。
    トナミの名を告ぐ気になったのもそれが大きかったのは言うまでもない。
    強い言霊を込めて発した言葉に犬は狙いをやよいに定める。
    「来なさい!」
    やよいの言葉に反応し、犬は突進してくる。
    「(は、早い)」
    やよいはすばやく抜刀し、犬の足を狙って凪ぐ。
    霊体の本体は東部だ。頭部を破壊された霊体はそのまま存在が消滅される。
    だが、やよいはできるだけそんなことをしたくなかった。
    実際、今まで彼女が扱った事件では剣を持ち出す前に天国や地獄へ向かったし、向かってきても傷を負ったところを強制送還してきた。存在を消した事例は指で数えられる。
    だが。犬というものは人間とは霊的キャパシティが2ケタは違う。
    そこにやよいの誤算もあった。
    懐に飛び込んだ犬は彼女の利き腕に噛み付いた。


    420 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/10(金) 01:37 ID:3w0+lpYa
    「うっ……」
    「ど、どうしたんですか?!!」
    「ち、血?!」
    無言で見守っていた一家から驚きの声があがる。
    はたから見ていた彼らにとって、やよいが抜刀した後、腕から血がながれた。
    それだけである。驚くのも無理はない。
    「だ、大丈夫です……」
    霊力の高い私にここまで…………一般人なら間違いなく死ぬわね。
    だから……だからこそ逃がすわけにも、殺すわけにもいかない。
    本来、大人しいはずの犬をこんなバケモノのまま消せない。


    421 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/10(金) 01:38 ID:3w0+lpYa
    やよいはもう片方の手で犬をがっちりホールドする。
    おどろいた犬は噛むのをやめ、戒めから逃れようとジタバタ動き出した。
    再び獰猛な牙が彼女を襲う。
    しかし、離れない。離すわけにはいかない。
    「汝を浄化する。大人しくねむりたまえ!」
    やよいは体内の霊的エネルギーを、傷口から犬の体内に叩き込んだ。
    …………………しだいに犬の抵抗は弱くなっていく。
    「祓いたまえ…………清めたまえ…………」
    犬を包む、霊光は弱まっていった。
    「……そうよ……ゆっくりお眠り……」
    クゥーン。
    聞こえた鳴き声は幻聴だろうか。
    やがて、やよいの腕の中で犬は消えていった。
    「じょ、除霊は終了です。」
    除霊。排除したのは確かなのだが少しひっかかる。
    彼女の中では『導いてあげた』のだ。
    「そ、それはいいんですがあなた。大丈夫ですか?」
    「えぇ、この通り止ってきていますし……」
    霊的なキズはもちろん、肉体にも帰ってくるが霊力の高い人間なら治癒効果は大きい。
    しかし、そう簡単に全快するものでもなかった。
    ……帰りはタクシーを呼ぼうかしら……
    自分で応急処置をしながらやよいは考えた。

    425 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/11(土) 16:37 ID:QPoBXNbP
    「そうですか、それは大変だったんですね。」
    「えぇ、なんとか送ってあげれたから良かったけど……
    私もまだまだ未熟ね。この三連休でどこか修行にでもいこうかしら。」
    「わぁ!修行?!おっもしそ~。うづきも行っていい?」
    「お前なぁ。お前がいったってやよいの邪魔になるだけだろ。」
    「えーっ、いいじゃんいいじゃん。」
    「うづきママは明日、でかけるんじゃなかったの?」
    「あ……そういえば明日はコミパだった…………
    うーっ!委託して今回はパスしてもいいけど生徒いるからなぁ……」
    「そういえば俺も、明日は引率で出かけるわ。」
    「そういえばさつきさんは陸上部の顧問もしてらしたんですね。」
    「古文の風見が倒れたからなぁ……」
    「最近、さむくなったもんね。」
    ボーンボーンボーン
    「!!!」


    426 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/11(土) 16:41 ID:QPoBXNbP
    食卓に緊張が走る。
    うづきの提案で、この家の時計はすべて5分早めている。テレビを見逃がさないためだ。
    各自見たい番組があるのだ。部屋にTVがあるやよい(うづきのは壊れた)はともかく、残る5人が見たい場合、この居間のを使うしかない。
    「…………」
    プチッ
    『化学専門チャンネルのこれからのタイムテーブルです。8時からはひとりでできるも…』
    「あーっ!!」
    「きーちゃんズルいー!」
    「そうだぞ!」
    プチッ
    『さぁ、ニュージーランドのオールブラック……』
    プチッ
    『魔法少女クリーミ……』
    プチッ
    『この後、とんでも……』
    プチッ
    『あなたの人生変わるわ……』
    プチッ
    『歴戦の勇者たちが一斉にウォークライを……』
    プチッ
    『今日のゲストは、十隠カン……』
    プチッ
    プチッ
    プチッ…………


    427 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/11(土) 16:42 ID:QPoBXNbP
    「いい加減にしてください!」
    バン!と机を叩くむつき。なぜか後ろでは巨人の星を模したCMが。
    「金曜八時は仲良く『ウリナリ』見ましょうよ!」
    『いや、それ終わってるし。』
    【母親番号1 一文字むつき 脱落(残り四人)】
    「みんな中睦まじいわねぇ。」
    争う四人を尻目に、やよいはゆうゆうと自分の部屋に戻っていった。

    11時ごろ、借りてきた任侠映画を見終えたやよいは居間に戻ってきた。
    むつきは風呂に入っているのか、姿が見えない。
    きさらぎは洗濯物を畳んでいる。
    テーブルには『コンビニに行ってきます ススム』という書置きが。
    テレビの前ではまだ二人が争っていた。
    「だから!うづきが『帰ってきたガンダム』のビデオ見るんだからさつきちゃんは譲ってよぉ。」
    「いいじゃねぇか!『ダウンタウンのごっつえぇ感じ 総集編』を見ようぜ。」
    「エキセントリックは見飽きたからヤだよぉ」
    「なにー!ボウイを馬鹿にするのかぁ!」
    手近にあったタオルの塊をうづきに投げつける。
    無駄に2回転半してうづきは起き上がった。
    「殴ったね……ママにもぶたれたことなかったのにー!」
    「殴ってねぇ!それに俺がママだ!文句あっか?!」
    「エゴだよ、それは!」
    「環境がどーした。」


    428 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/11(土) 16:44 ID:QPoBXNbP
    それはエコだよ。
    やよいは言おうとしたが洗濯物ドッチを始めた二人を止める気にはならなかった。
    「あなたも大変ね。」
    「……いいえ。もう残りは二人に任せます。
    それより…………明日ですけど、やよいさん。私の実験につきあってもらえますか?」
    「へ?」
    「実は、某神族から頼まれた霊的修行用ロボ『特訓君バージョン2.5』が完成したんですが、
    テストが終了してないんです……やよいさんならちゃんとテストができるはずです。
    修行にも使えるんですが……どうです?。」
    「へぇ…………」
    夕食のときの『修行』発言。
    あれはまんざらウソでもなかった。
    彼女の力が高ければ『説得』の時点であの犬をおくれたはずである。
    「えぇ。わかったわ。」
    「……ありがとうございます……では、また明日。」
    明日も忙しくなりそうね……
    喉の渇きを感じて、やよいは冷蔵庫に向かった。
    居間ではまだ洗濯物が飛び交っていた。

    439 名前:334[sage] 投稿日:03/10/13(月) 15:45 ID:vBXu8xsS
    「お待ち……してました。」
    「……ず、ずいぶん大きいわね……」
    きさらぎの部屋からエレベーターで降りた地下室(むろん違法)にはサッカーフィールドがすっぽりはいってしまいそうなほどの大きさだった。
    そのうちの半分は大型の機械やら何やらで埋め尽くされている。
    よくみるとごみ置き場まであった。
    分別の部類に『ウラン』とか書いてあったのを見てやよいはみなかった事にした。
    「ここです。」
    きさらぎに案内されて入った一室はちょうど、教室と同じくらいの大きさだった。
    灰色のタイルが張られており、壁にはなぜか荒野の風景が刻まれていた。
    「凝ってるわね。」
    「がんばりました……」
    やよいを置いてきさらぎは入ってきた扉とは別の扉に入る。
    そこはコントロールルームで、強化ガラスが貼ってあった。
    映画館の映写室を想像してもらえるとありがたい。


    440 名前:334[sage] 投稿日:03/10/13(月) 15:48 ID:vBXu8xsS
    「それではいきますよ……」
    スピーカーを通して声が聞こえてきた。
    「えぇ、いつでもいいわよ。」
    腰に日本刀をさげ、やよいは祓い棒を持ち直した。
    「システム起動…………レベル1。」
    カタカタとキーボードを操作するとやよいの前に霊体が現れた。
    どことなく焦点のあってない目。不慮の事故で死んだ人間のようだ。
    「……これは、GS協会のデータを元に作ったバーチャル・ホログラフィーです。
    全力でやってもかまいません。」
    「そっか……安心したわ。」
    『それではぁ!』
    なぜかスピーカーから秋元洋介の声がした。
    『ゴーストファイト、レディ──ゴウッ!』
    ビシッと、やよいは棒を向ける。
    「静まりなさい!!」
    次の瞬間、霊体は四散、蒸発した。
    「…………さすがですね…………」
    ディスプレイに戦闘ともよべない戦闘のデータが映し出される。
    所要時間2秒。最大放出霊力500。
    当然、やよいはまだまだ本気ではない。
    「それでは、レベル5にします……」
    「よくてよ。」
    『それではぁ!ゴーストファイト、レディ── 』


    441 名前:334[sage] 投稿日:03/10/13(月) 15:50 ID:vBXu8xsS


    「礪波流奥義!」
    レベル99、ハイドラの霊気弾をかわしながら『祓霊』を腰ためにかまえる。
    ハイドラも自らの剣を構え跳躍する。
    「斬魂!!」
    二人が交差する。倒れたのはハイドラだった。
    「…………これで、終了です。」
    「ふぅ。最後のほうはキツかったわねぇ。」
    「やはりさつきさんは高いですね。」
    「あら、そう?」
    スポーツ飲料を渡されてやよいはそれをおいしそうに飲み干す。
    ちなみに最後のハイドラの最高霊力値は8000、安部清明クラスだった。
    「おかげでいい修行になったわ。ありがとう。」
    「……お疲れ様のところ悪いのですが……プロトと闘ってもらえませんか?」
    「プロト?」
    「えぇ、本来ならボスにする予定だったのですが、計算外に強くなりすぎてしまったので、置いておいたんです。闘ってみますか?」
    きさらぎがそこまでいう相手。やよいは少し興味を持った。
    「いいわよ。」
    「そうですか。」
    きさらぎはコントロール・ルームに入り何十にも貼られたプロテクトを解除。
    なぜかトリビアの『へぇ』ボタンにも似たそれをクリックする。
    現れたのは…………形容にこまるモノだった。

    ラフレシア。
    一番ちかい表現はそれだった。
    だが、花の上にでんとおかれた肉塊は世界一巨大な花の魅力をうちけしてあまりあるものだ。
    「ずいぶん悪趣味なモノをつくったものねぇ……」
    「それではいきます。レベル:ノーマルから。」
    きさらぎの言葉とともにスイッチが入る。


    442 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/13(月) 15:53 ID:vBXu8xsS
    (↑タイトル入れ忘れてたよ……)


    「っつ!!」
    突然目の前のプロトから放たれた霊気に思わずやよいは一歩下がった。
    先ほどのハイドラ以上だ。
    パカッ、と肉塊が開くと鞭のようにしなった触手がやよいを襲う。
    「まだまだっ!」
    タンッ、と地をけるやよい。
    なわとびの要領で襲い掛かる触手をかわし……
    「斬空扇!!」
    するどい切り上げを放つ。
    肉塊に深い亀裂が走る。しかし、プロトは再び触手をやよいに向ける。
    「こうなったら……扇光翔!」
    空中で一回転し、向かい来る触手をなぎ切りながらプロトのまん前に着地する。
    「礪波流、奥義、竜・破・斬!!」
    ドラグ・スレイブではない。
    横なぎにした刀から霊圧を帯びた真空破がプロトを真っ二つにした。


    「こんなものかしら……!!」
    分けられたうち、片方の肉塊がグニョグニョと動き出し、やがて一部分が出てきた。


    443 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/13(月) 15:55 ID:vBXu8xsS
    「……よっ!」
    「なんでいるのさ────!」
    思わずやよいの顔とセリフがマサルさん風になってしまった。ガビーン。
    そこにいたのはなぜか触手に両手両足を拘束されていたススムだった。
    「……生体エネルギーが必要なので、ススムさんに協力してもらいました……
    大丈夫です。切られても私が治します。」
    「それなら切ってもいいわね。」
    「よくないよ!」
    「では、次はインディ・モードでいきます。正真正銘、最後の敵です。
    心してかかってください。」
    「ええ。待っててねススムちゃん。今ママが助け出しますからねぇ。」
    「それでは……」
    ディスクを差込み、ソフトを起動させる。
    プロトもいつのまにか元の形に戻っていた。


    444 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/13(月) 15:58 ID:vBXu8xsS
    …………おかしい…………
    プロトと対峙してやよいは感じた。
    さきほどとはまるで気の質が違う。
    これではまるで変質者のようではないか。
    考えてると肉塊が開き、触手が再び飛び出していく。
    「はあっ!」
    気合を込めた抜刀は向かう二対の触手をバラバラに………しなかった。
    「そんな!」
    「言い忘れてましたが、プロトには『自己再生』『自己増殖』『自己進化』のプログラムがあるので、どんどん強くなりますよ。」
    「先に言って欲しかった…………ああっ」
    片方の触手がやよいの手から祓霊(刀)が弾かれる。
    「しまった。」
    おもわずやよいは手を伸ばした……いや、のばそうとした。
    しかし、もう片方の触手に右手を拘束されていて届かない。
    ピュルルルル
    伸びてきた別の触手は足、手、太もも。
    完全に彼女の自由を奪った。
    「くっ、不覚を取ったわ……」
    こうなったら霊圧で跳ね返す。
    やよいは目を閉じ、集中しようと…………


    445 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/13(月) 16:01 ID:vBXu8xsS
    「きゃっ!」
    伸びてきた触手が何かを彼女の下半身にかぶせたのだ!
    すると、どうだろう。
    深夜番組でやってる洗剤のCMのごとく、やよいの袴はボロボロになってしまう。
    「ちょ、ちょっと!きさらぎさん!!」
    「…………あらあら。」
    きさらぎは画面に表示されている文字を見てやれやれ、とためいきをついた。
    『ドキムネ!触手におそわれる可憐な巫女』
    「……ソフト、間違えました。」
    おもいっきりわざとらしかった。

    とか何とかいっているうちにやよいはけっこうピンチだった。
    何本かの触手が彼女の上半身……とりわけ胸を重点的にしめつけはじめたのだ。
    そう強くしめているわけではないが、攻められている彼女にとっては問題だった。
    「や、やめて!」
    こういわれて止めたレイパーはいない。相手が機械ならなおさらだ。
    ブシュウウ
    再び触手はその先端から透明の液体を胸、そして股間に拭きかけた。
    濡れて服の上から彼女のブラが透けて見える。
    白いショーツからも黒々と生えた密林がくっきりと見て取れる。
    「な、何するの?!!やめなさい!」
    胸元から侵入した触手は彼女のブラを起用に剥ぎ取り、胸元をさりげに、いやらしくはだけさせる。
    ぷるん、と出た大きな胸にむかって触手が殺到したのだ。
    「なっ……あっあ……何を……」
    乳首だけでなく、胸全体を軽く突き始めた。

    476 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/20(月) 12:05 ID:aCH30n1A
    一方、下半身にむかってきたのはゴツゴツとしたひだがついている太めのそれだった。
    胸の愛撫で背中をそらし、喘ぎ声を上げ始めているやよいは気付かない。
    気付いていたとしてもどうすることもできないのだが。
    その触手はゆっくり、ゆっくり彼女の股間付近に近づいていく。
    さわっ
    「ひいっ!」
    やよいの大きなお尻をかるくなぞるように触手は股間まで伸びていく。
    有坂家の人間の中で一番肝が据わっている………もとい、
    精神力が強い彼女がそれだけで嬌声をあげているのは戦闘後だったため興奮していたというほかに、かけられた液体が即効性の媚薬だったという理由があるのだが、彼女にはわからない。
    大きな触手は彼女を持ち上げる。両手を縛っていた触手も彼女を引っ張る。
    見方によってはぞうの鼻に持ち上げられている子どもとおんなじような構図かもしれない。
    だが、小さな子どもは大人の女性であるやよいであり、頼りがいのある象の鼻はいやらしい形をした太い触手である。


    477 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/20(月) 12:07 ID:aCH30n1A
    そして触手は素股の要領で彼女の感じやすい部分をショーツの上からなぞっていく。
    胸への愛撫に気をとられ、接近にすら気付いてなかったやよい。おもわず悲鳴をあげようとするがそのとき、ペニス大の大きさの触手がやよいの口の中にすべりこんでいった。
    「むっ……むぅぅぅぅ……むうっ」
    くぐもった声しか出てこない。ちなみにススムは生体エネルギーを吸収されすぎてミイラになってたりなってなかったりする。が、これは別の話。
    「………………………!!」
    無数の触手に胸をいじられ、ひときわいやらしい一本に足で素股をやられているやよい。
    口もふさがれているため、ちょっぴり息苦しそうだ。人間に鼻があるのは神様がフェラチオしてる時を考えれたとか考えてないとか。ナイス神様!
    …………ふいに、、やよいの口中を蹂躙していた触手が動きをとめた。
    「…………(これで……終わり?)」
    とりあえず口が自由になったことで荒い呼吸をととのえようとする。
    胸を好き勝手いじっていた触手郡もいつのまにかなくなっていた。
    動悸を早める自分の心臓に手を当てようとしたが拘束を今だとかれいなかった。
    っていうか、ぶっちゃけ足まで拘束されていた。
    だが、それだけではなかった。


    478 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/20(月) 12:11 ID:aCH30n1A
    「……これは……」
    やよいの目線の先には自らの股間を支えているおぞましいはどに長い、イヤらしい突起のついた触手にようやく気付いた。
    後ろから彼女の股を通して伸びた触手は部屋中に伸びている。
    これ全部足したらプロトより大きいでしょ。そんなことをやよいは思った。
    これが『自己増殖・自己進化』です。きさらぎはコントロール・ルームでつぶやいた。
    「……きゃっ!」
    ふいにやよいの体が持ち上がっていく。軟体で、どうみても貧弱そうな細目の触手と股の一本で彼女を吊り上げているのだ。
    肩幅ほどに足を広げさせられると別の触手が伸びてきて彼女の腰も拘束した。
    途端。
    「なっ……何を……うっ!!」
    なんということだろう。やよいの股を支えていた触手が戻り始めたのだ。
    巻尺をのばすところまで伸ばしたところで手を離した。そんな感じだ。
    「わひゃや……いいっ!!」
    彼女の豆と秘裂に同時に衝撃が走る。ところどころにあるいやらしい突起がアクセントとんり、単純な快楽にメリハリをつけている。
    「ヤッヤッヤッ…………やめてぇぇぇぇぇ!!」
    勢いは衰えない。それどころか増すばかりだ。
    たっぷり二分間かけて彼女の股を蹂躙した『触手巻尺』はようやく終わりを告げた。
    ぶしゅうぅぅぅぅ……
    全ての拘束から解き放たれ、地面に倒れ臥したやよいは失禁した。
    ツカツカツカ、ときさらぎが寄ってくる。
    「……ごめんなさい……ようやくコントロールを戻せました。大丈夫ですか?」
    きさらぎにタオルケットをかけられ、震える体でやよいはきさらぎを仰ぎ見る。
    「…………て。」
    「何です?」
    「して…………?」
    「だから、何をですか?」
    「おねがい……はしたないとは思うのですが……あの触手プログラムで私の……
    その……アソコを……いじってください……」
    「…………」
    だまってきさらぎは彼女に背を向け、コントロール・ルームにはいっていった。


    479 名前:きさらぎの罠!せまりくる触手/334[sage] 投稿日:03/10/20(月) 12:13 ID:aCH30n1A
    「ひゃぁぁぁぁぁ!!いぃ……気持ちいいわぁ!」
    四つんばいになり、自らの女自身にいやらしい触手を受け入れる。
    その表情にはこよみ学園保険医としての、礪波流13代目家元としての、有坂ススムの母親としての要素は全然見られない。
    ただ自らの快楽のままに腰をふる、ただの色情魔だ。
    「……堕天使……」
    彼女は巫女だから違うか……
    マジックペンでビデオのタイトルシールに『触手×三千院やよい×オマケもあるよ』ときさらぎは書きながら一人ごちた。
    ふいにひときわ高い嬌声が聞こえ、静かになる。どうやらイったらしい。
    キーボードを弾くと、ディスプレイには自分を除く四人のススムの母親、ススムの妹であるみなづき、はづき。ススムに好意をよせている委員長の七転ふみつきの顔が浮かび上がる。やよいとうづきのところにばってんをつけ、なにやら打ち込む。
    「タオルケットタオルケット……」
    そしてきさらぎは立ち上がって彼女にかけるタオルを探し始めた
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  1. 閑古鳥の巣 2003/10/10(金) 01:33:00
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