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  1. 名無しさん@閑古鳥 2003/11/13(木) 20:16:00
    641 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/11/13(木) 20:16 ID:kIAhxdLf
     その日、一文字むつきは図書室の整理に手間取り、いつもよりも遅く帰宅の途についていた。

     秋の深まったこの時期は陽の落ちるのも早く、街はすでに夜の帳に包まれようとしている。
     学園を出た辺りから誰かがついて来ているような気がして、むつきはいつもよりも早足で道を歩いていた。

     その角を曲がってもう少し行けば家に着く、そう思ったむつきの気が一瞬緩んだその時を見計らったかのように、
    何者かの人影がむつきのすぐ後ろに立っていた。
     気付いたむつきが思わず振り向く。
    「……せんせい」
    と、地の底から響いてくるかのような低い声とともに、自分に伸ばされる腕とその手に握られた光る物が目に入る。
     自らの危機を悟ったむつきは、
    「ぃやぁぁぁ~~~っ!!!」
    と叫ぶと、腰が抜けたように座り込んだ。

    642 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/11/13(木) 20:17 ID:kIAhxdLf
    「忘れ物です……って、あの、一文字先生?」
     頭を抱えて座り込んだむつきの耳に、聞き覚えのある声が入る。
     おそるおそる顔を上げると、視線の先には、心配そうに見下ろす七転ふみつきの顔があった。
    「……ななころび、さん?」
    「もう、どうしたんですか、いきなり叫んだりして」
    「え? え? もしかして着いて来てたのは……」
    「はい、先生の忘れ物を届けようと追いかけてきて、やっと追いついたんですよ」
    「あ、そうだったんですか。はぁ、びっくりし……」
     いきなり黙り込んだむつきが、あわててスカートを押さえる。
    「? 先生、どうしたん……」
     いぶかしんだふみつきの目に映ったのは、
    「み、見ないで下さい! おねがい……」
    むつきの座った場所から広がっていく水溜りと、濡れたスカートであった。


    「……先生、とりあえず近くの公園のトイレに行きましょう」
     どうやら安心して体の力が抜けると同時に失禁してしまったのだろう。
     恥ずかしさのあまりべそをかくむつきの手を引いて、ふみつきは公園に向かった。
    「……あ、あの、七転さん。このことは、その……」
    「ええ、誰にも言いませんからご心配無く」
     そう答えつつも、ふみつきの心の中にはどす黒い衝動が沸き起こっていた。

    「でも先生、そのかわりに……」

    【つづく?】
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